元スレ: https://krsw.5ch.net/test/read.cgi/gamesm/1698823091/
あかん、たった今コーンブルメ洞察2に上げたけどセリフでマジで泣きそうになった
大学で東ドイツの市民生活を研究してたから余計に
このセリフを言うキャラがただの一般市民じゃなくてシュタージ側に属してる設定なところも含めて最高や
マジか
東ドイツってどんな市民生活やったや…
>>294
一言ではなかなか言い表せんし、せいぜい学士までの付け焼き刃な知識だけど
たぶん有史以来で最も国家が国民を監視・統制しようとした社会ではあったと思う
反社会主義的な政治的な発言や活動はほぼ完全に抑え込まれていた
ただ一方で、一見すると政治的ではない点からの抗議、例えば物資の配給が遅いとか休日を増やしてほしいとかスーパーの商品がショボいとか、そういう批判はめちゃくちゃ上がっていた
社会主義政党による独裁体制の正統性は「労働者の要求を完璧に理解している」こと、つまりは資本家に飼われてる資本主義社会の人々よりも豊かな生活を提供できるよ、という大義によって担保されていたから、こういう批判を完全に無視するわけにはいかなかった
東ドイツ人には自国の政治体制に心酔する人もいればコーンブルメみたいに内心で舌を出してる人も沢山いたと思う
ただ、どうあれ西側には行けないわけで、人々は独裁体制と付き合わなければならなかったし、政府は政府で暴力による弾圧をできるほどの余力もないから、市民の不満をある程度抑えないと国が持たない
多くの人はそういう政府の微妙な事情を利用する形で、表向きは従いながら政府を突っついて、よりよい暮らしを送ろうと強かに生きていた……
というのが近年の社会史研究で描かれてる東ドイツ市民像かな
興味深い🥺
めっちゃありがとう
ますますコーン好きなった
ひゃー
勉強になるわ!
コーンの背景理解できるレアキャラ
よく分かってないから存分に語ってくれ
長文失礼
もうちょっと語りたい
我らがコーンブルメ嬢も所属していた国家保安省、通称シュタージについては、直属の職員だけでなく非公式協力者と呼ばれる一般市民も沢山いた
ゲーム中の描写にもある通り、彼らは生活のミクロな部分にまで入り込んでいたけど、じゃあ人々は常に監視と密告に怯えていたのかといえば、必ずしもそうでもない
映画のように家族を知らない間に連れ去られて恐れる人もいたが、監視されてる実感さえない人も少なからずいた
シュタージの集めた情報は当然ながら国民の目から隠されていたけど、データベースとして保管されていた
コーンブルメの背景描写で出てくる行動記録みたいなのもその一種だね
東独解体後はこれが大☆放☆出されて自分が妻に監視されていたことを初めて知った人がいたり色々ゴタついたりしたんだけど、研究者にとっては当時の世論を知る絶好の資料になる
というか資料の量があまりにも膨大すぎて研究しつくすこと事態がほぼ不可能なんじゃないかとさえ思われる
在学中に現地の書庫(シュタージ本部をそのまま資料館にしてたはず)を見に行きたいと教授に言ったら君ごときが扱い切れるわけないから大人しく論文読んでろと鼻で笑われた
また、シュタージや下部組織の集めた情報は反社会主義者の徴発以外にも色々使われたりした
たとえば東ドイツに選挙は実質的に存在しなかったけど、指導部が社会の実態を把握しつつ政策を決める際の参考として、シュタージが非公式の世論調査を担当したりもしていた
まあ批判的な意見や都合の悪いアンケート結果は指導部の目に届く前に改ざんされたりもしたけど、無修正の資料が前述のデータベースに紛れていたりもして数多の研究者を勃起させているとの噂
だからこそコーンブルメの「もっと民衆の声を聴くといい」「わたしの声は確かにここに存在していた」というセリフはね……こう、響くよね……
市民としての彼女とシュタージとしての彼女、2人分の意味が込められているようでさ……
ええやん、面白い話
ほー
いい話をありがとう
歴史の知識があると何倍も楽しめそうで羨ましい
ソシャゲにおいて近現代というマイナーなジャンルの、東ドイツというクッソマイナーな国から、声も容姿も性格も性能も最高に魅力的なキャラクターを生み出してくれたことにただただ感謝している
記者団を爆破中のミュオソティスの気持ちが少しわかった気がする
この手のネタすきだから他にもあったらまとめてほしいわ